NHKビジネスクリエイト

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NBC社員の“わたしのワーク・ライフ・バランス”

2017.09 「子育て中の1泊出張は、公私ともに成長する機会に」 印刷・記念品事業部 副部長 三谷 恭子 平成10月2月入社 平成17年12月、長男を出産
産休・育休をとり、平成19年6月に復職
平成29年度年功表彰(勤続20年)
夫と子供の3人家族

入社して今年でちょうど20年になります。最初は台本営業として、その後は受付・進行として、ずっと台本業務に携わってきました。
台本の現場は、正月三が日以外は休みなし、クリスマスは紅白歌合戦対応、毎日が時間との勝負といったようなところです。
私自身も常に台本に囲まれ、慌しい日々を送ってきました。その間、結婚し、出産・育休、そして仕事復帰・・・と、この20年で
生活スタイルも色々と変化してきました。
育休が終わり仕事復帰してからの後半の10年は、とにかく朝起きてから夜寝るまでがバタバタと忙しく、目まぐるしく毎日が過ぎていった
ように思います。

保育園の洗礼…周りの声に支えられました 仕事復帰した保育園の頃 1歳半で息子を保育園に預け仕事復帰しましたが、やはりその時一番大変だったのが、誰もが経験する保育園の洗礼です。朝やっと保育園に預け出社し、ホッとするのも
束の間、すぐに保育園からの呼び出しです。

仕事の忙しいときほど子供は病気にかかりやすく、その度に周りの皆さんに申し訳ないと思う気持ちと、思うように仕事ができないもどかしさで悩むこともありました。
そんな時、周りは必ず「大丈夫?」「無理しなくていいからね」「ついていてあげる
のが一番だよ」と、優しい言葉をかけ私を送り出してくれました。
この大変な時期を乗り越えられたのは、会社の上司や同僚・後輩の皆さんの理解と
優しさのおかげだと心から感謝しています。

はじめての1泊出張も経験 一番忙しかった幼稚園の頃 幼稚園の3年間は、とにかく時間との戦いでした。
毎朝4時半に起床し、子供のお弁当作りから始まり夕食の下ごしらえまで、
次から次へとやることがありました。
家を出るまではものすごく忙しいのですが、出てしまえばホッとするもの、そんな
ことはすぐに忘れてしまいます。時間が足りなければもう少し早く起きれば・・・と、あまり悩まなかったことが、毎日続けられた一番の理由だと思います。

このような中、大阪・福岡局へ1泊で出張にも行きました。不安や心配は山ほど
ありましたが、いなければいないで何とかなるものです。この時の経験は公私共に成長するいい機会となり、今でもとても心に残っています。

息子のやんちゃぶりも日に日に増し体力も消耗しましたが、どんなに忙しくても
どんなに疲れていても、息子の寝顔を見ると安心し、1日の中で一番ホッとできる
時間であったことを思い出します。(それは今でも変わりませんが・・・)

仕事と家庭、どちらも大切でなくてはならない存在です テニスに励む息子 ふたり一緒に(ちょっぴり照れ顔です) そんな息子も今では小学6年生です。私の思い描いていた理想では、受験後はそろそろ落ち着いた生活をしているはずでしたが、どこかで歯車は狂い、今は錦織選手を
追いかけて毎日テニスの練習に励んでいます。ほとんど手はかかりませんが、平日は
スケジュール調整や練習後のお迎え、休日は試合への付き添いなど、なかなか時間の
余裕はできないものです。

つい先日、息子が1か月の遠征に出かけました。出産以来こんなに離れるのは初めて
です。出発前は久しぶりの自由な時間をどう楽しもうかあれこれ考えていましたが、
実際にいなくなると寂しいものです。ただひとつよかったことは、夫婦の会話が
増えたことです(笑)。

よく周りの方から「仕事と家庭(育児)の両立は大変ではないですか?」と
聞かれます。正直、大変でないというと嘘になりますが、それ以上に楽しいことは
たくさんありますし、やりがいも十分なほどにあると思います。

仕事と家庭、私にとってどちらも大切ですし、なくてはならない存在です。
どちらが大切かなんて迷っている暇なんてありませんでした。
大変でも何とかなる!あれこれ色々と考えない!と、常にポジティブに、ただただ
夢中でこの10年間走ってきたように思います。

まだまだゆったりとした落ち着いた生活には程遠いですが、もうしばらくの間、
息子の夢を応援し、一緒に夢を追いかけ、仕事と家庭の忙しい毎日を楽しみながら
走り続けていきたいと思っています。