NHKビジネスクリエイト

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NBC社員の“わたしのワーク・ライフ・バランス”

2018.01 「仕事を抱え込まない、家事・育児は完璧を目指さない」 局舎管理事業部(メールセンター管理) 
鈴木 秀一
平成19年10月入社 担当業務はメールセンター業務全般
(到着便・発送便対応、ホームページ更新等)
妻と息子2人の4人家族

局舎管理事業部(メールセンター管理)の鈴木です。
私には現在、活発な7歳と5歳の息子がおり、妻もフルタイムで働いています。妻の職場は、残業や土日出勤もあるため、子どもの保育園の
送り迎えや食事の準備など家事全般を妻と分担し、2児の父親として日々奮闘しています。

私は4年ほど前に体調を崩し、会社を数週間休んだ経験があります。
休職中、思うように回復しない体調に「いつ治るんだろう。職場復帰は難しいかも・・・」と喪失感や絶望感に襲われたことを今でもはっきりと
覚えています。
おかげさまで上司・同僚・後輩など多くの皆さんの温かいご配慮とお心遣いにより、体調はいまでは普通に仕事できるくらいまでに回復し、
健康で働ける喜びを日々かみしめながら仕事をしています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
ありがとうございます。

休職前は「完璧」な家事・育児を目指し過ぎていました 職場復帰後、体調不良を繰り返さないためにはどうするべきかと調べていた時に、今回のテーマである「ワーク・ライフ・バランス」、
この言葉に出会いました。
「仕事と生活の調和」と訳されるワーク・ライフ・バランスですが、休職前の生活を振り返ってみると、私も妻も健康を後回しにし、
「完璧」な家事・育児を目指し過ぎていました。

平日は子どもを寝かしつけた後、毎晩、深夜まで家事(特に掃除は子どもがまだ小さかったため、可能なかぎり家の中を清潔な状態に保ちたい
一心で、ホウキやクイックルワイパーを使い、無心で部屋の隅々まで時間をかけて掃除)をやり、朝は早起きし、子どもの体調確認。
発熱など変化があれば病院へ連れていき、4駅離れた保育園には雨の日も自転車で送り、休日は平日にできなかった家事や雑用をこなし、
合間に育児書を読む日々。
以前は取れていた休息時間がほとんどなくなり、夫婦共に疲弊していました。
職場復帰後に「働きながら家のことを全部こなすなんて無理」という認識を夫婦で共有し、休息をより取れるよう家事の時短等を実践しました。

例えば、「近所で買えないものはネットで購入する」、「長時間の掃除は止め、吸引力が変わらないハンディ型掃除機で気づいたときに掃除する」、「洗濯は洗濯物をハンガーにかけて干し、畳まずクローゼット収納する」、「夫婦ともに短時間通勤になるように転居」など、家事の時間を最近ではピーク時の半分程度節約できるようになり、早めの就寝や大切にしている子どもとの触れ合う時間に充てられるようになりました。
(ここのところ、ようやく息子たちに父親らしい一面をちょくちょく見せられるようになったと思います)

今は「仕事を抱え込まないようにすることが大切」
長男は昨年、小学校に入学。まもなくして地域の野球チームに入りましたので、週末は野球の練習に付き添ったり、キャッチボールをやるようになりました。

また、同じ区内に住む義父母が自宅で茶道を教えており、不定期ですが、息子たちとともに茶道も
習うようになりました。お辞儀の仕方やお茶のいただき方などの作法は、まだまだぎこちないですが、
和やかな雰囲気のなかで適度な緊張感をもって、お茶を楽しみながら学んでいます。
(息子たちと違い、正座は足がしびれてしまい、苦手です)

茶道でしか味わえない独特の空気感。「茶室」という静かな和の世界でお茶を飲むことですーっと
心が落ち着きます。
「日常生活にはない楽しみ」それが良い気分転換となり、快適な気分で普段の仕事に向き合えたり、
仕事以外の生活を通じて得られた知識やひらめきなどを以前のように仕事に活用できるように
なりました。

そして仕事の進め方も、以前は一人で抱え過ぎて心が折れそうになることもありましたが、今は
「仕事を抱え込まないようにすることが大切」だと理解し、緊急対応の時などは周囲の人からの協力を
得て(メールセンターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです)、仕事がスムーズに運んでいます。

職場に復帰してからのこの4年間を振り返ると、休職した分を挽回しようと焦って空回りしたこともあり、今のライフスタイル・ワークスタイルを築くまで少々、時間がかかりました。
とはいえ、理想とする完成形にはまだ道半ばです。 希望のワーク・ライフ・バランスを目指し、これからも試行錯誤を重ねていきたいと思います。